会長挨拶

  北九州市医師会 会長
松村 洋 (まつむら よう)
北九州市医師会のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
本市は九州の北端に位置し、古くから大陸に向けた玄関港として、また本州に隣接する要所として発展して来ました。
かつては、港湾都市として栄えた門司市、小倉藩の城下町として繁栄し、戦後は商業都市に変貌を遂げた小倉市、官営製鉄所の操業により鉄の町として近代日本の発展を支えた八幡市、同じく製鉄や鋳物産業、遠洋漁業として隆盛を誇った戸畑市、米や石炭の積出港としてエネルギー基地であった若松市がありましたが、昭和38年に世界でも類を見ない5市が対等合併し、政令指定都市である北九州市が誕生しました。
100万の人口を擁し、四大工業地帯の一角として工場を集積し、戦後の高度経済成長の一翼を担って参りましたが、その発展に伴う副作用としての大気汚染や水質汚濁が深刻化した時期もありました。
しかしながら、今は「煙を星に変えた街」と称され、公害を克服し、更には世界が直面する地球温暖化・資源・エネルギーといった環境問題に先駆けて取り組み、国から「環境未来都市」としての選定を受け、低炭素社会の実現に向けた積極的な活動等を通して、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。
こうした活動により、専門誌などからは「子育てしやすい街」や「オトナが住みたい地方」の第1位に選ばれるなど、官民が一体となって子どもから大人までが住みやすい街づくりを目指しています。
また、本州と九州を繋ぐ関門橋や日本有数のカルスト台地として有名な平尾台、日本新三大夜景に認定された皿倉山や高塔山からの眺望、小倉城、門司港レトロといった多くの観光スポットがあり、海の幸や山の幸に恵まれた自然豊かなところですので、皆さまにおかれましては、ぜひ一度ご来北いただきたいと思います。
医師会につきましては、元々、旧5市にそれぞれの医師会がありましたが、北九州市の誕生により、5区という位置づけに変わったことから、医師会においても、新たに北九州市医師会が発足し、100年の歴史を誇る旧5市医師会は法人格を残したまま地区医師会として存続するという全国でも珍しい組織となりました。
現在は昭和53年に産業医を育成する唯一の教育機関として開学した産業医科大学による医師会を加えた6医師会による2,000名超の会員で構成されています。
我が国は今、未曾有の少子高齢社会を迎え、本市においてもその縮図とも言える人口の減少や高い高齢化率、少子化が問題となっています。
北九州市医師会では医療を中心として、保健や介護等の充実に取り組んでおり、市民からの要望が高い救急医療体制の整備や認知症を含めた介護予防、検診、そして各ライフステージに応じた健康づくりを支援し、災害対策にも注力するなど、幅広い活動に取り組んでいます。
特に、多様な職種の方々とともに、「治す医療」から「治し・支える医療」を目指す地域包括ケアを進めていくうえで、欠かせないのがかかりつけ医の存在です。
日本医師会が行った調査では、かかりつけ医がいる方はいない方に比べて、医療への満足度が高く、検診受診率も高いことから、健康増進に繋がっているというデータがあります。
医師会では医療を熟知し、何でも相談ができ、必要な時には専門医療機関を紹介する身近で頼りになる「かかりつけ医」を普及させ、その活動を支援していくこと等を通じて、市民の健康増進に寄与して参りますので、よろしくお願い申し上げます。