2012.11.21 第301号

FAX北九医ニュース 北九州市医師会広報委員会



保育園(所)・幼稚園における登園基準について
感染症の登園停止基準については、共通して“感染の恐れがないと認められるまで”と医師の判断に委ねられており、そのため診察医により多少の差異を生じています。
本年、学校保健安全法の一部改正に伴い、登園のめやすと対応を下記の通りまとめましたので、参考にして頂きます様よろしくお願い致します。※下線部分が今回の改正箇所です。
尚、当会ホームページへも掲載しておりますので、ご活用下さい。


保育園(所)・幼稚園における病気のときの取り扱い〔登園のめやすと対応〕
A.学校伝染病の予防規則に準じて登園停止が必要とされている病気
病名登園のめやす予防法と注意すること
インフルエンザ発熱した後5日、かつ解熱した後3日を経過してから予防接種があります。(有料)
RSウイルス感染症熱が無く、咳などの症状が安定した後
みずぼうそうすべての発疹がかさぶたになってから予防接種があります。(有料)
おたふくかぜ耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫れが発現した後5日を経過してから、かつ全身状態が良好となってから予防接種があります。(有料)
はしか熱が下がったあと、3日を経過し元気なとき予防接種をしましょう。(無料)
風疹赤い発疹が消えてから予防接種をしましょう。(無料)
百日咳抗生物質の服用を始めて5日が経過、または特有の咳が消えてから予防接種をしましょう。(無料)
結核医師が伝染のおそれがないと認めたときBCGをしましょう。(無料)
家族や保育者の健康管理が大切です。
プール熱
(咽頭結膜熱)
熱が下がり、のどの痛み・めやにがなくなったあと、2日を経過してから
はやり目
(流行性角結膜炎)
(出血性結膜炎)
眼科医が伝染の恐れがないと認めてからくりかえし手洗いをしましょう。
タオルの共用はやめましょう。
腸管出血性大腸菌感染症症状がなければ、登園できますくりかえし手洗いをしましょう。
おむつ交換時の消毒と手洗い。
B.条件により登園停止が必要な病気
病名登園のめやす予防法と注意すること
ヘルパンギーナ熱が下がり、食事も十分にできて、元気なとき
りんご病発疹のみで元気であれば登園できます。直射日光にあたらないようにしましょう。
手足口病熱がなく元気なとき発熱・頭痛・嘔吐などに注意しましょう。
突発性発疹熱が下がって元気なとき
流行性嘔吐下痢症嘔吐・下痢症状から回復したあと、元気なとき脱水に注意しましょう。おむつ交換時の消毒と手洗い。
ウイルス性肝炎【A型】
肝機能が正常化し、元気なとき
【B型・C型】
症状がなく元気なとき
A型、B型肝炎は予防接種があります。(有料)
B型とC型は出血したとき、十分に注意して対応する。
溶連菌感染症抗生物質が1〜2日間服用でき、熱が下がり元気なとき腎炎などになることがあるので、抗生物質は最後までのみましょう。
マイコプラズマ感染症激しい咳や熱などの症状がよくなり、元気なとき入院が必要な場合があります。
頭じらみ登園できます。ブラシ、櫛、シーツなどの共用はやめましょう。水遊びはできる。
みずいぼ登園できます。プールのビート板・浮き輪・タオルなどの共用はやめましょう。
とびひ治療を始めて、膿汁が出なくなったとき(患部を完全におおえば登園できる)プール・水遊びは治るまでやめましょう。


余ったインフルエンザワクチンを持ち帰り接種
今月16日、青森県の医療機関において、看護師ら3人がインフルエンザの余ったワクチンと未使用の注射器を無断で自宅に持ち帰り、自分の子どもに接種していたことが発覚しました。
看護師らはもったいないからとして、残ったワクチンをかき集めて、0.2mlから0.5mlにして接種したとのことです。
廃棄するものであっても、廃棄するまでは無主物ではなく、また新品の注射器を持ち帰ったということで、少なくとも窃盗罪にはあたり、更にワクチンの接種という医療行為を医師の指示なく行ったということで、保健師助産師看護師法第37条に抵触する可能性も高いと思われます。
このようなことがない様、医薬品管理の徹底と併せてご注意願います。