2012.3.6 第286号

FAX北九医ニュース 北九州市医師会広報委員会



北九州周産期医療講習会の開催について(入場無料)
日本周産期・新生児医学会では、「すべての分娩に新生児蘇生法を習得した医療スタッフが新生児の担当者として立ち会うことができる体制」の確立を目指し、2007年7月から新生児蘇生法(NCPR)普及事業が始まりました。
この事業は、出生時に胎外呼吸循環が順調に移行できない新生児に対して、いかにして心肺蘇生法を行うべきかを学んで頂くことを目的としています。
現在、北九州市内の四病院NICUでは、このNCPR講習会の開催を可能な限り行うように努めていますが、規則上その定員には限りがあり、会員皆様のご要望に早期にお応えすることができません。
そこで、今回「新生児蘇生法(NCPR)講習会」のエッセンス部分を短時間でご理解いただける講習会を下記の通り企画致しましたので、産婦人科医師の他、他科の医師、助産師、看護師等、多数ご参加くださいます様ご案内申し上げます。
尚、1.当講習会では「新生児蘇生法修了認定」の資格を得ることはできません。(四病院が企画する学会認定の正規の講習会開催については、今後随時お知らせするよう予定しております。)
2.資料等準備の関係上、参加希望者は事前に北九州市医師会まで「医療機関名」「参加代表者氏名」「参加人数」を明記の上、FAXにてお申込み下さい。(FAX番号=513−3816)
3.参加希望者が多数の場合には、止むを得ず、1医療機関からのご参加を制限させていただく場合がありますので、あらかじめご了承願います。
4.当日、産婦人科医師には、「日産婦学会」「日産医会」シールを交付致します。

※日時:平成24年3月16日(金) 午後7時〜
※場所:パークサイドビル 9階 ホール
      北九州市小倉北区堺町1丁目6−13 TEL:551−3878
※内容:1.講演『NCPR2010に準拠した新生児蘇生法』
          産業医科大学病院 NICU医長 白石 美香 先生
     2.小グループでの実習


HPは「広告ではない」を維持 ― 厚労省検討会が報告書 ―
厚生労働省の「医療情報の提供のあり方等に関する検討会」は、医療機関の広告規制や都道府県で実施する医療機能情報提供制度の今後の対応などについて報告書を取りまとめ、社会保障審議会・医療部会に報告する。
報告書では、医療機関のホームページについて、医療法で原則禁止とする「広告」とは見なさないとする従来の方針を維持した。医療機関のホームページにも広告としての性格はあるものの、医療機関の理念や特徴、地域活動についての紹介情報や医療職種の採用情報などを発信しており、広告として一律に規制すればメリットを上回るデメリットが生じるためとした。
●ポジティブリスト方式は継続
一方で、広告できる事項についても引き続き「ポジティブリスト方式」を採用することとし、広告可能事項の拡大については今後の検討課題とした。
アウトカム指標やプロセス指標については指標の客観性が確保されたものから広告可能事項に追加することになっており、現在も手術件数や平均在院日数などが広告できる。検討会では、指標の共通化・標準化に向けて厚生労働科学研究事業で具体的に検討する指標の一例として「患者満足度」を報告書の中で明記するかどうかが議論となった。
●広告に「患者満足度」は両論併記
メディアや患者の立場で出席した構成員は、厚労科研で検討する象徴的な事例として「患者満足度」を例示すべきと主張する一方で、医療提供者の構成員からは患者満足度は誤解を招きやすい指標だとして報告書に明記することに強く反発した。検討会の議論を踏まえ、報告書では注釈に患者満足度をめぐる両論を併記することとした。