2011.10.21 第282号

FAX北九医ニュース 北九州市医師会広報委員会



女性医師の交流イベントを開催
北九州市医師会では市内で働く女性医師の交流イベントとして、下記の通り『北九州女性医師の会2011』を企画致しました。既に9月30日付で女性医師会員へは通知済みで、大変反響をいただいております。
北九州市内の医療機関で働く医師会員の約1割が女性医師であり、日々の医療現場で活躍しておりますが、依然として妊娠・出産・育児・介護等を機に休業や離職をせざるを得ない状況は多く、医師としてのキャリアを積み上げていくには数々のハードルを越えなければなりません。そこで北九州市医師会では女性医師支援の必要性を認識し、その取り組みの一環として、先輩や同世代の女性医師と苦労や問題点、体験談等を分かち合える交流の場を企画致しました。
参加資格は、会員である女性医師はもちろんのこと、同伴者は非会員でも構いません。また、身近に女性医師会員がいない場合は、男性医師会員(例えば医師会員である病院長など)のご推薦があれば、非会員の女性医師だけでも参加可能ですので、奮ってお申込み下さい。
また、小さなお子様がいる女性医師のために無料託児サービス(要予約)を用意することも可能ですので、必要な方は参加申込み時に必ずお申し出下さい。
尚、参加を希望される方は@氏名、A所属医療機関名、B連絡先電話番号、C非会員女性医師の場合は推薦者(医師会員に限ります)の氏名を明記の上、FAX(093-513-3816)にて11月4日(金)までにお申し込み下さいます様お願い致します。

《北九州女性医師の会2011》
※日 時:平成23年12月1日(木) 19時〜
※場 所:ステーションホテル小倉 4階「吉祥」
※内 容:1)特別講演(60分)
        演題『福島第一原発事故による放射線影響の今後の予測
               〜原爆及びチェルノブイリと比較して〜』
           産業医科大学医学部 放射線衛生学講座 講師 岡ア 龍史 先生
     2)懇親会(交流会) ※着座形式でのお食事を準備しております
※参加費:3,000円/人(当日徴収)


「自殺対策に関する研修会」の開催について
今般、「不眠とうつ病」をテーマに、自殺対策研究の第一人者である久留米大学神経精神科講座の内村直尚教授をお招きし、標記研修会を企画いたしました。一般医が日常診療の中で参考となる対応など、わかりやすい講演をいただくことと致しておりますので、診療科を問わず、多数ご参加くださいます様ご案内申し上げます。

※日 時:平成23年11月7日(月)午後7時〜午後8時30分
※場 所:総合保健福祉センター 2階講堂(小倉北区馬借1−7−1)
       ◇公共交通機関または近隣の駐車場をご利用の上、ご来場ください。
※内 容:1.「こころの健康についての実態調査」報告 市立精神保健福祉センター
      2.不眠とうつ病−不眠を切り口にしたうつ病ネットワークの構築と自殺対策−
        久留米大学医学部神経精神医学講座 教授 内村直尚 先生
※単位等:日医生涯教育講座1.5単位(カリキュラムコード20,68,70)、日医認定産業医制度研修(基礎後期、生涯専門)2単位、【福岡県医師会・新かかりつけ医】制度の指定研修会
※申込先:医療機関名、参加者名を明記の上、事前にFAX(513−3816)にて、北九州市医師会宛てお申込み下さい。


「かかりつけ医・主治医意見書記載研修会」の開催について
今般、医師や医療従事者を対象に、主治医意見書の基本的な留意事項および、長崎市でかかりつけ医のいない患者が、医師や介護・福祉スタッフ等との連携を図りながら、安心して在宅医療を行うことを目的として設立された『長崎在宅Dr.ネット』に携わられております「白髭内科医院 院長 白髭 豊 先生」をお招きし、取り組みや病診連携・診診連携等についてご講演いただきますので、診療形態や診療科、職種を問わず、多数ご参加くださいます様ご案内申し上げます。

※日 時:平成23年11月12日(土)午後3時〜
※場 所:小倉医師会館 5階講堂  小倉北区中島1−19−17 電話551−3181
      ◇公共交通機関をご利用の上、ご来場ください
※内 容:1.「主治医意見書の記載方法−未提出の理由−」
                北九州市医師会理事 井手 誠一郎
      2.「長崎における在宅医療連携の取り組み−長崎在宅Dr.ネットの実践を通して−」
                医療法人 白髭内科医院 院長 白髭  豊 先生
※単位等:日医生涯教育講座1.5単位(カリキュラムコード:14,80,83)及び【北九州市医師会介護保険かかりつけ医】、【福岡県医師会・新かかりつけ医】制度の指定研修会
※申込先:医療機関名、参加者名を明記の上、事前にFAX(513−3816)にて、北九州市医師会宛てお申込み下さい。


RSウイルス感染症が流行 感染症週報第39週
RSウイルス感染症(respiratory syncytial virus infection)は、病原体であるRSウイルスが伝播することによって発生する呼吸器感染症である。年齢を問わず、生涯にわたり顕性感染を繰り返し、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスの初感染を受けるとされているが、乳幼児期においては非常に重要な疾患であり、特に生後数週間〜数カ月間の時期においては母体からの移行抗体が存在するにもかかわらず、下気道の炎症を中心とした重篤な症状を引き起こす。
RSウイルス感染症は冬季に最も流行する感染症であり、例年12月か又は翌年の1月にそのピークを迎えている。国立感染症研究所によると、第39週(9月26日〜10月2日)の報告数は、例年であれば11月に相当する流行水準であり、今後冬季に向けて更に報告数が増加してくるものと予想される。RSウイルス感染症は、その重篤性や合併症から特に乳幼児において臨床的および公衆衛生的に極めて重要な感染症であり、今後の同疾患の報告数の推移についてはより一層の注意が必要である。