2011.3.21 第274号

FAX北九医ニュース 北九州市医師会広報委員会



平成22年度の北九州市関係委託料の請求漏れについて
平成22年度分の北九州市関係の委託料の請求については、期限を過ぎてしまうと、市当局の出納閉鎖等の関係もあり、支払いが事務処理上非常に困難となり、場合によっては支払いができなくなることもあります。
ここ数年は、年度を過ぎての請求(特に健康増進法等に基づく各種検診委託料)が増えておりますので、今一度ご確認をいただき、平成22年度分の請求漏れがございましたら、平成23年3月分の各種検診の請求と一緒に各地区医師会へ提出下さいます様お願い致します。
尚、対象となる健診等は「予防接種」「妊婦健診」「乳幼児健診」「3歳児視聴覚再健診」「3歳児視聴覚精密検診」「先天性代謝異常検査」「新生児聴覚スクリーニング検査」「基本健診」「乳がん検診」「胃がん検診」「子宮頸部がん検診」「肝炎ウイルス検査」「大腸がん検診」「前立腺がん検診」「骨粗しょう症検診」「結核管理検診」「特定健診」「特定保健指導」「介護予防健診」です。


北九州市国保特定健診・介護予防健診について
【北九州市国保特定健診】
1)平成22年度特定健診受診券について
平成22年度受診券の有効期限は平成23年3月31日です。
有効期限切れの受診券で特定健診を実施した場合、委託料のお支払いはできません。

2)実施年度内に75歳の誕生日を迎える人について
74歳の方が75歳の誕生日を迎えるまで、北九州市国保の特定健診を実施するか、75歳の誕生日以降は後期高齢者医療広域連合の健康診査を実施する。
※北九州市国保と後期高齢者医療広域連合両方の受診券が届きますが、同一人につき年度内に何れかを1回のみ実施します。窓口で受診券、保険証をご確認下さい。北九州市国保で特定健診を実施した場合も特定保健指導の対象とはなりません(全て情報提供とします)。

3)平成23年度特定健診実施について(同一人につき年度内に1回のみ実施)
@平成23年4月〜5月に75歳の誕生日を迎える北九州市国保加入者
  → 平成23年3月末に特定健診受診券を配布し、4月から特定健診を実施(個別のみ)
A上記@以外の北九州市国保加入者
  → 平成23年4月末に特定健診受診券を配布し、5月から特定健診を実施(個別・集団)

4)北九州市CKD予防連携システムについて
平成23年度から、北九州市CKD予防連携システムを開始します。そのため、特定健診結果通知表に「eGFR」の項目を追加します。
※詳細は、「北九州市各種健康診査実施要領 平成23年4月(4月初旬配布予定)」をご覧ください。

5)その他実施要領の変更点について
別表2「判定区分」における「8心電図」及び「9眼底検査」について、従来の判定区分「0〜3」を「1〜4」に変更します。これに伴い、健診票へのチェックは「1:0 2:1 3:2 4:3」から「1:1 2:2 3:3 4:4」となります。

【介護予防健診】
平成23年度の北九州市の介護予防健診は、22年度と検査等の実施内容に変更はございませんが、開始時期は5月1日となります。4月中に実施した場合は、委託料は支払われませんので、実施する際には日付を必ずご確認ください。
また、健診票等につきまして、下記の点が変更となっております。

@地域支援事業実施要綱の改正により名称が変更されました。
 ・「一般高齢者」⇒ 一次予防事業対象者
 ・「特定高齢者」⇒ 二次予防事業対象者
A 受診券兼健診票の「関節の触診等」の欄に、頚椎・胸椎・腰椎の各項目が追加されました。


チラージン(甲状腺ホルモン剤)について
あすか製薬(株)が製造販売致しておりますチラージン(甲状腺ホルモン剤)につきましては、100%いわき工場(福島県いわき市)で製造していたことから、今回の震災により生産ラインに甚大な被害が生じ、供給に影響が出ております。同社では原材料を他工場に移して生産を行ったり、海外メーカーからの緊急輸入等を行うなど対応に奔走しておりますが、当面必要量が供給できない状況です。
つきましては、緊急時における止むを得ない状況を勘案し、処方にあたっては患者の症状に応じた対応(処方日数のご配慮など)をいただきます様お願い致します。
尚、日本小児内分泌学会及び日本甲状腺学会等は「さしあたり、3ヶ月といった長期処方は避け、原則1ヶ月までの処方に限る等の申し合わせにより、国内在庫が枯渇しないうちに、問題を解決できるようご協力をお願いします」との対応策を示しておりますので、申し添えます。
また、最新の状況については、同社のホームページに情報公開される予定です。