2010.5.6 第258号

FAX北九医ニュース 北九州市医師会広報委員会



◆◆◆「地域医療貢献加算」について◆◆◆

今次の診療報酬改定において、新設されました「地域医療貢献加算」(3点)については、その算定基準及び疑義解釈に曖昧な点も多く、対応如何によっては患者とのトラブルも大いに懸念されます。本加算の算定にあたっては、自院の患者特性や患者状況、応需体制等々を充分にご検討いただいたうえで、慎重にご判断ください。
尚、厚生労働省は当初、約30%の診療所が算定するということでしたが、本市の場合は、これまでに届出が106医療機関にとどまり、15%にも満たない状況です。
(医師会受付医療機関数=門司9・小倉34・八幡53・戸畑1・若松9)




◆◆◆ご注意ください◆◆◆

最近、初めて受診する患者が、「今、保険証を無くして再交付申請中なので、今日は10割負担をするから、再交付されて保険証を持って来た時には清算をしてほしい」と申し出て、真面目な患者だということを印象付けて安心させ、不眠やストレス過多を訴えて、睡眠導入剤を求めるケースが複数報告されております。
このような患者の場合、保険証がないので、申告する住所や名前もデタラメな可能性が高いことから、急性疾患以外の薬の処方については慎重な対応をお願い致します。
特に、睡眠導入剤や精神安定剤等については、最近、犯罪事件にもしばしば使われていることから、電話などで保険者などに人物の確認をし、なおかつどうしても処方が必要だと判断できるケース以外では安易に処方しない様お願い致します。