2008.2.6 第219号

FAX北九医ニュース 北九州市医師会広報委員会



◆◆◆ 次期市医役員等が決まる ◆◆◆

1月30日(水)、ステーションホテルにおいて、第88回市医師会臨時代議員会が開催され次期役員等が決定しました。
次期の代議員会議長、副議長並びに役員は以下のとおりで、任期は本年4月1日からの2年間。新執行部の平均年齢は57.2歳。今後、年度内に新役員会を開催して担当業務を決定し、滞りなく引き継ぎを行っていく予定です。
尚、「北九州市医報4月号」(予定)に各理事の業務分担や各地区医師会の新役員を紹介致しますので合わせてご覧ください。
(北九州市医師会役員等)
*議長:一安弘文(門司) *副議長:梅谷敬哲(小倉)
*会長:上野陽右(八幡) *副会長:下河邉智久(戸畑)・石束隆男(小倉:新)
*専務理事:岩田定幸(小倉・新)
*理事:白石公彦(門司)・宗  稔(小倉)・田中 裕(若松)・松田哲之輔(八幡)・田中公晴(戸畑)・下川 浩(八幡)・小金丸史隆(八幡)・井田能成(小倉)・有馬 透(小倉)・穴井堅能(八幡:新)・西 昇平(若松:新)・香月きょう子(門司:新)・山家 滋(小倉:新)・木村公憲(小倉:新)
*監事:熊野誠是(戸畑)・吉田 良(門司:新)・川副信行(八幡・新)
(各地区医師会三役)
※門司区医師会⇒
 *会長:野田健一 *副会長:伊東清四郎・白石公彦
※小倉医師会⇒
 *会長:合馬 紘 *副会長:宇野卓也・具嶋正倫(新)*専務理事:岡部道大
※八幡医師会⇒
 *会長:白石昌之(新)*副会長:本田博志・瀬瀬 顯(新)*専務理事:吉田省吾
※戸畑区医師会⇒
 *会長:池園 洋 *副会長:下河邉正行  *専務理事:長田義之
※若松区医師会⇒
 *会長:津田恵次郎(新)*副会長:金ア幹人(新)*専務理事:魚住博彦(新)




◆◆◆ 苦情相談事例について ◆◆◆

本会に寄せられた苦情や相談の中から他院でも参考となるような事例を紹介させていただくコーナーです。
※今回の事案⇒「他院受診中患者からの処方の集約依頼について」(50代・男性)
※内容⇒高血圧で職場近くのA内科に長く掛かっており、薬は1日1回ノルバスクをずっと服用して来たが、最近胸焼けや食後に不快感があるので、同じく職場近くのB胃腸科を受診し、検査を行ったところ、逆流性食道炎と診断され、ガスターを処方された。その際、A内科でノルバスクを服用していることを告げ、「仕事が忙しく2ヶ所に通院するのは、時間や医療費も無駄になるので、B胃腸科で一緒にノルバスクも出してもらえないか?」と頼んだところ「A内科の先生は循環器の専門医なので、引き続きA内科でもらってください」と言われ、出してもらえなかった。
調剤薬局で見ていると、B胃腸科から高血圧の薬をもらっている患者もいるのに、なぜ出してくれないのか?
またその翌日、B胃腸科でもらった手紙(診療情報提供書)をA内科に渡すと、その日から、「胃が悪いのならば」ということで、薬がノルバスクからレニベースに変わった。なぜA先生が循環器の専門医ならば、胃腸科の先生の手紙を見て、処方を変更するのか?疑問だというもの。
※解説⇒患者側からの言い分を聞いただけで、実際にそれぞれの医療機関よりどのような説明がなされていたかは不明ですが、患者は「ひとつの医療機関で2つの薬を出してもらった方が手間もかからず安上がりだ」という点と「ノルバスクは胃に悪い薬だったのか?」という2つの点に疑問を抱いており、特に前者のことに対する不満が強いようでした。
先ず、言うまでもなく医師には同じ内科でもそれぞれ専門分野があること。またひと口に高血圧と言っても患者によって症状に大きな差があること。更には長く診ている患者のことは症状からアレルギー、身体の特徴、生活習慣といった細かな点まで把握が出来ているが、1〜2度しか診ていない患者のことは、まだ細かなことまでは分からないし、まして長く掛かっている専門の医師がいるのならば、そちらで治療を受けた方が良いと判断したのではないかということ。
次に、ノルバスクは世界中で広く使われ、多くの治療効果を上げている薬ですが、いわゆるカルシウム拮抗剤には食道括約筋を弛緩させる作用があるため、逆流性食道炎を悪化させる可能性があることから、禁忌投薬ではないものの、念のため他の降圧剤に変更したのではないかと思われること等々を説明致しました。
B胃腸科の先生はそのあたりの判断を循環器の専門医であり、長く質問者を診ているというA先生にお願いしたのではないかと説明し、ご理解をいただきました。
このように、他院(前医)に受診中の患者より、「投薬を集約してほしい」という依頼があった際には、後医のところで合わせて処方する場合もあるなど、ケースバイケースでの対応になると思いますが、今回と同様の苦情や相談があった際には、上記解説を説明のご参考としてください。




◆◆◆ 「ひろげよう咳エチケット」のポスターについて ◆◆◆

厚生労働省が作成した患者向け「ひろげよう咳エチケット」のポスターが好評ですが、本ポスターは電子媒体のみによる配信で、紙ベースによる配布予定はありません。従って、必要な方はご面倒ながら厚生労働省や日本医師会のホームページにアクセスし、各自で印刷のうえご利用ください。
尚、本会ホームページにも掲示しております。アクセスは以下のとおりです。
 ⇒ http://www.kitakyushu-med.or.jp/pdf/sekiechi.pdf




◆◆◆ 「野口英世アフリカ賞」寄付申し込み期間の延長について ◆◆◆

日本医師会より日医雑誌10月号同封のチラシを通じるなどして呼びかけのありました「野口英世アフリカ賞」に対する寄付の申し込みについて、今般2月末日まで期間を延長する旨の連絡がありましたのでお知らせ致します。(寄付は一口1,000円より)
*寄付先:三井住友銀行 神田支店 普通預金 2332709 
       日医野口英世アフリカ賞 代表 唐澤 人(カラサワ・ヨシヒト)
*問い合わせ先:日本医師会庶務課(電話=03−3946−2121)