2007.1.21 第203号

FAX北九医ニュース 北九州市医師会広報委員会



◆◆◆ 期日前投票について ◆◆◆

北九州市長選挙の告示に伴い、1月22日(月)〜2月3日(土)の間、土日を含め、居住区の期日前投票所(各区役所または出張所)において、投票が出来ます。
投票日当日、仕事や用事の入りそうな方はご利用ください。
*要領⇒入場整理券が届いている方はそれを持参ください。まだ届いていない方や紛失した方でも、簡単な手続きを行うだけで投票を行うことが出来ます。印鑑などを持って行く必要はありません。
*各区役所=8時30分〜20時まで *出張所=8時30分〜17時まで




◆◆◆ 白衣のままでの外出について ◆◆◆

最近、お昼や夕方にスーパーやコンビニの弁当売場で、白衣のまま買い物をしている看護師をよく見かけ、本会にも苦情が寄せられています。
特にこの時期、白衣についた細菌やウイルスを食品売り場に持ち込む様な行為は、医療関係者として感染対策上、厳に慎まなければなりませんし、延いてはその医療機関のマイナスイメージにも繋がります。
かつて中国でSARSが流行した際、原因ウイルスが付着した白衣を着たまま、医療従事者が病院内外を歩き回ったために伝播したことも、感染を拡大した要因のひとつだと言われておりますし、また各大学病院などが作成している「院内感染予防マニュアル」においても、白衣での外出禁止が謳われております。
せっかく院内での感染対策を徹底していても、ちょっとしたことで無にするようなことがないよう、従事者への指導と教育の徹底をお願い致します。




◆◆◆ 苦情相談事例について ◆◆◆

本会に寄せられた苦情や相談の中から他院でも参考となるような事例を紹介させていただくコーナーです。
※今回の事案⇒投薬内容を他人のものと間違われた(30代・女性)
A医療機関(院内投薬医療機関)において、年齢と名前が似通った自分の娘と他人の子どもの投薬内容が入れ替わって渡され、一部を服用してしまった。損害賠償はどうなるのか?というもの。
※解説⇒患者の取り違え事故など、自分のところではあり得ないことだと思っておられる方も多いと思いますが、実際にはこうして本市でも起こっておりますので、充分ご注意願います。
今回のケースの場合、同じ日に年齢と名前が似通った子どもが受診して、院内での受け渡し書類がカタカナ書きとなっていたために間違えやすく、起こってしまった事故のようです。
ここで実際の患者さんの名前を記載することは出来ませんが、例えばイダエリカちゃん(8歳:仮名)とエダリカちゃん(9歳:仮名)といったように、確かに非常に紛らわしい名前のケースでした。
対応としては面倒でも受け渡し書類をカタカナよりも視覚的に一瞬の記憶に残りやすい漢字表記に改めると、井田絵里香ちゃんと江田梨佳ちゃんというように、別の人物として認識しやすくなります。
また、初診患者Aに対し、本来B(同姓で受診歴のある患者)に必要だった検査を必要のないAに行ってしまったというケースもあります。
これはよくある姓ですが、受診歴のあるBさんが一般的には多く使われない字を使う姓の患者だったため、書類上でいつものBさんが来ているものと勝手に思っていたところ、初診患者のAさんも一般的にはあまり多く使われない字を使う同姓の患者だったことから間違えてしまったものと思われます。
例⇒よくある姓で、一般的に多く使われる字として「松井」「中村」「本田」などがありますが、これに対し、あまり多く使われない字の姓として「松居」「仲村」「本多」といった名前があります。
従って、多く使われない方の字を使う「松居さん」が来院すると、職員はよくある字の方の「松井さん」とは区別をして、「松居さん」を特定するのですが、更にもう一人「松居さん」がいるケースがありますので、注意が必要です。
よく言われているように、自分が勝手に思ったイメージを、情報を受け渡しする別の職員も同じイメージを持ってくれているという根拠のない思い込みから、こうしたミスが生まれますし、情報を受ける側の2番目以降の職員は、まさか間違った情報を伝えられるとは思っていませんので、何より初期応対をする職員の責任が重大です。
更に、職員間で重複してチェックができるような体制づくりも必要ですので、職員への充分な啓発をお願い致します。
尚、今回の2つのケースの場合は、確かに過失はありましたが、幸い大事には至っておらず、すでに管理者や当該職員も充分に謝罪を行っていることから、法的には謝罪以上に賠償すべきものはないということを説明致しました。
ただ、どうしても納得はいただけなかったようです。




◆◆◆ 子供も医者にさせるか? ◆◆◆

日経メディカルが会員医師を対象に、昨年11〜12月に実施した「子どもも医師になってほしいか?」のアンケート結果がまとまり、このほど誌上で発表された。
それによると、「はい」=27.9%と「いいえ」=26.7%が拮抗しており、「どちらともいえない、分からない」が45.3%であった。
医師になってほしいと思わない理由の意見を多い順に並べると「仕事の忙しさに見合う報酬を得られないから」「患者とのトラブルなど、患者や家族との関係で気苦労が多いから」「医療訴訟に巻き込まれる可能性があるから」「ハードで危険を伴う仕事だから」「本人の適性などを考えて」が上位を占めた。
【出典=日経メディカル1月号】