2006.11.6 第199号

FAX北九医ニュース 北九州市医師会広報委員会



◆◆◆ 保険委員会だより ◆◆◆

診療報酬請求において、会員より査定に対する質問が委員会に寄せられています。わかる範囲内を委員会で検討してお知らせ致しますが、委員会は審査会ではありませんので、ご参考としてお目通し下さい。
@コンタクトレンズの既装着者については、貴院初診時でも、コンタクトレンズ検査料2(ロ)となります。また、初診料を算定できるのは、初回診察時のみです。ディスポーザブルコンタクトレンズの場合は、受診間隔が3ヶ月以上でも再診扱いとなります。
A胃・十二指腸内視鏡検査で、一律にドルミカム10mg/2mL 1管が使用されていることがあります。適応は“麻酔前投薬、全身麻酔の導入及び維持、集中治療における人工呼吸中の鎮静”となっておりますので、一律の使用は認められません。ご留意下さい。
B外来迅速検体検査加算は、“当日当該医療機関で行われた全ての検査について、当日中に結果を説明した上で、文書により情報を提供した場合のみ”算定する事が可能です。再度ご確認下さい。
C神経ブロックは原則として局所麻酔剤または神経破壊剤を使用した場合に算定できますが、それ以外のステロイドなどを混合注射した場合は、注記が必要となりますので、ご留意下さい。




◆◆◆ 看護師等によるX線撮影で書類送検 ◆◆◆

本ニュースやその他の通知、あるいは専門医会からの連絡等々により、事務職や看護師にX線撮影の際のスイッチを押させてはならないことを注意喚起して来ましたが、今般本会会員ではないものの、直方において医師会員の夫妻及び撮影に携わった准看護師4名の計6名が福岡地検小倉支部に書類送検されました。
院長は「違法と分かっていたが、診察で忙しく余裕がなかった」とコメントしていますが、これにより従来の例から推察すると、3ヶ月〜6ヶ月の医業停止処分となる可能性があります。
看護師等によるX線撮影の問題については、本ニュース194号(7月6日号)に詳しく記載しておりますので、ご参考ください。




◆◆◆ 短信 ◆◆◆

※西島参議院議員は今月2日(木)の厚生労働委員会において、財務省に対し、同省が再三にわたり保険免責制の導入を求めることについて、すでに過去の大臣答弁などで否定的な見解が示されているなど決着済みの問題であり、これ以上の蒸し返しは国会軽視にも繋がるとして、議論に終止符を打つよう強くクギを刺した。

※10月25日(水)、柳澤厚労相は衆議院厚生労働委員会において、現行の高額療養費制度に触れ、「患者の利便性を考えれば、最初から自己負担の限度額のみを窓口で支払えば充分だというシステムにすべきではないか」とし、いったん窓口で全額を支払い、自己負担限度額を超えた分が後日還付される現行の仕組みを改めるべきであるという認識を示した。
これを受け、厚労省は70歳未満の被保険者についても、同一の医療機関での入院にかかわる高額療養費を現物化する方向で政令案を取りまとめる作業に入った。
実施は来年4月1日からの予定。