2006.6.6 第193号

FAX北九医ニュース 北九州市医師会広報委員会



◆◆◆ 保険委員会だより ◆◆◆

診療報酬請求において、会員より査定に対する質問が委員会に寄せられています。
分かる範囲内を委員会で検討してお知らせ致しますが、委員会は審査会ではありませんので、ご参考としてお目通し下さい。
・強力ミノファーゲンCの適応病名についてご確認下さい。肝障害のみでは算定することはできません。
・酸素吸入を行わない経皮的動脈血酸素飽和度測定は算定することができません。
・末梢血液一般検査と血液像はスクリーニング的に行うのではなく、急性炎症等症例を選んで実施して下さい。
・アクトス錠15・30はインスリン製剤との併用、α−グルコシダーゼ阻害剤とスルフォニルウレア剤との三剤併用は安全性が確立されておらず、併用は認められておりません。適応をご確認下さい。




◆◆◆ 障害者自立支援法に伴う医師意見書記載研修会について ◆◆◆

平成18年度施行の障害者自立支援法に伴い、障害者の方が福祉サービスを受ける際、程度区分の認定が必要となります。今般、北九州市医師会では「障害者自立支援法に伴う医師意見書記載研修会」を開催しますので、ご出席下さいます様ご案内致します。尚、先般郵送にて開催案内を送付させていただきましたが、講師が下記の通り変更となりましたので、お知らせ致します。
*日時:平成18年6月19日(月)午後7時〜
*場所:小倉医師会館 講堂 小倉北区中島1−19−17 電話551−3181
*講演内容:
1.『 障害者自立支援法について〜障害程度区分認定の流れを中心に〜』(仮題)
    (変更前)北九州市障害者福祉センター障害程度区分認定審査会 係長 天野清美
    (変更後)北九州市保健福祉局 障害福祉課 主査 賀来将也
2.『 医師意見書記載方法について 』
     北九州市立精神保健福祉センター 所長 三井敏子
  3.質疑応答
  また、現在障害者程度区分認定審査会が開催されておりますが、9月迄に約1,900名分の審査を行わねばならず、医師意見書は審査を行う場合の基点となりますので、早急な提出へのご協力を宜しくお願い致します。




◆◆◆ 苦情相談事例について ◆◆◆

本会に寄せられた苦情の中から、他院でも参考となるような事例を紹介させていただくコーナーです。
※今回の事案⇒「患者の順番待ちについて」(50代・女性)
※内容⇒自分の通院する医院では、まだ受付にスタッフが常駐していない朝一番や午後一番からの順番待ち方法について、仲の良い患者がグループを組んでローテーションをしながら、毎回一人だけが早く来て、受付表に人数分の名前を書いて順番を確保している。窓口の係も薄々気付いているはずであり、医療機関にしっかりと管理をしてもらいたいというもの。
※解説⇒患者の順番待ち方法については、それぞれの医療機関において、受付票に順に名前を書いてもらったり、あるいは受診券を順に並べてもらう等、工夫をされておられることと思いますが、確かに待ち合い室には人がまばらで、「今日は○番目だ」と思っていたところに、診療開始頃になってゾロゾロとやって来て、本来の順番を抜かれるというのは病人である患者にとって面白いことではないと思います。
ひどいケースに至っては、入院患者が退院して外来通院するようになった元同部屋患者の外来順番を早朝から取ってあげているケースもあるということです。
医療機関としても、まだ受付にスタッフが常駐していない朝一番や午後一番からの順番待ち方法については、それぞれ自院の特性や受療動向を勘案し、交代制による早出や昼休み当番を決めたりする等、工夫をされておられることと思いますが、中には苦情事案のように、医療機関が黙認していることや運用方法そのものへの不満を抱いて、言い出せずにいる患者もおります。
最終的には患者の倫理観に負うところの大きい問題ですが、もしもまだ順番待ちに何らの配慮も行っていない医療機関やそういう行為を知りつつ黙認しているようなケースがある場合には、一度早朝や昼休みの窓口を覘いて、状況に応じた対応を一考願います。




◆◆◆ ジャワ中部地震災害救護のための義援金について ◆◆◆

今般、日本医師会より県医師会を通じ、5月27日(土)に発生しましたジャワ中部地震災害救護のための義援金について、呼びかけがありました。
福岡県医師会として取りまとめ、一括して日医に送金致しますので、ご協力いただけます場合には、6月12日(月)までに、下記にお振込みくださいますようお願いします。
尚、福岡県医師会として別途30万円を拠出しておりますので、あわせてお知らせ致します。
※義援金受付⇒郵便振替
 *口座番号=01780−6−96047
 *口座名=福岡県医師会